風の時代に愛されるために
父と母は駆け落ちでした
お嬢様なママはさぞかし
不安だっただろう…?
って思うでしょう
お金なく食べ物がないとき…
持ち前の愛嬌で焼き鳥の屋台でバイトして
「みんなのアイドルだった」
とパパから聞きました
パパは工事で働きママと銭湯に行くのが楽しかったと
ママはいつも笑顔で
今日あったことをキラキラとした瞳で話して
ママにとっては総てが新鮮でワクワクすることだった様子だったそうです
「野良猫や野良犬に」と塩なしの焼き鳥を店主に作らせて「お腹すいたでしょう?どうぞー」ってあげてたママに
みんなが巻き込まれ
犬・猫当番が常連客の中で決まり…
費用を持つ…
ママの「ありがとう」の笑顔
「あんな可愛い笑顔むけられたら…協力するよ〜」って常連客さんにパパは言われたそうです
「おまえは彼女を幸せにしろよ!」とよく励ましをされてたと
パパとママの夕食は常連客がくれる焼き鳥が毎日だった
銭湯に入れない日も
ママは水の冷たさすら楽しかったようです
パパがママをいつまでも
愛してべったりだったのは
今になって分かる気がします
ママの情がみんなを笑顔にしてた
パパとママの若い時代
そんなママも81歳
天国からパパはママを
見守ってるでしょう
祥祷