夏の暑さを涼しくするお話し

去年の七夕にブログに載せたお話しには続きがあります。



幼い私が不思議な体験をしたとこはお祖母ちゃまのお里でした



元はお寺さんだったようです



姫塚はそのお寺に辿り着いた

幼い姫君と母君とお付きのお侍さん



幼い姫君は篭に乗ってたそうです



間もなくして幼い姫君は還らぬ人となり

悲しんだ母君は姫君の墓へ一緒に入ったそうです



それが姫塚でした



お祖母ちゃまのお里の言い伝えというか…



大人になった私は

そのお祖母ちゃまのお里の

財産争いに巻き込まれました



最後の跡取りの方が亡くなり…

私はその方に幼い頃から懐き大好きでした



「ご自分たちがみっともないと思いませんか？」



私はそう言って足早に財産放棄をしました



大好きだった

お祖母ちゃまのお里



キレイなお庭もなくなる…

姫塚も…



私は石灯籠の下が気になり

友だちに相談しました



「役所行って調べてもらおう！」



友だちの一声でした



役所の方は親切で

石灯籠の下には空っぽの石棺があることを調べてくれました



そして…



とある…お寺に祀られてることを調べてくれました



友だちと私はそのお寺に行き

お話しを聞いていました



ずっと言い伝わってた

姫君と母君のお話しをしました



お寺さんのお話しの最中に

ふと…桜の木のほうに目をやると



白く美しい猫がいました



お話しを友だちが真剣に聞いていてくれたので…

私は抜け出して白猫のとこへ行きました…



しばらく白猫と遊んでいると



「誰と話してんの？」

友だちとお寺さんが来ました



「このこ」と私は白猫を撫でながら言うと



「ほぉー白猫が視えましたかぁ？」



と、お寺さん



私はぽかーんとお寺さんを見ました



「姫君はあなたをお守りくださるよぉ」



私はぽかーんとお寺さんを

見たままでした





お終い。



祥祷