猛暑で涼しくなる話し
再び…私しか視えてなかった話し。
何歳だったか?祖父がいたから…幼稚園児でした。
茶道で初釜ってお茶会が毎年1月2日あります。
毎年、毎年子どもにはただ退屈で
早朝から着付けをされ髪を結われな
ため息も出ない日^_^;
茶道の先生のお家は旧家で
全てが木造でした。
茶道の先生のお家は大好きで
お抹茶は大好きです。
炭の香り、パチパチという音。
お茶会は話すことないし
大好きな暖かい香りと音で心地よく。
お茶会終わり懐石が終わり
大人たちはお遊びとお香当てやお扇子投げを始めます。
まー退屈で大好きな木造の急な階段に
振り袖で脚をぶらーんぶらんしてました。
階段に沿って廊下があり廊下に沿って
横開きの扉があります。
何が入ってるんだろ?と子どもの力で
開けられたのはほんのすこーし
中から真っ白い光が出てきて。
いっぱいのごま白髪のロングで白装束のお婆ちゃまがいました。
木くしで髪をとかしてる方。
お話し?を楽しそうにしてる方々。
色々でした。
あ、なんだお婆ちゃまたちのお家なんだ。
と、また階段に座り脚をぶらーんぶらん。
すると…ガラッと戸が開いて
中からお一人のお婆ちゃま。
目上の方には丁寧に挨拶をと言われてたので。
「明けましておめでとうございます。」
と言いましたが…しかし…
ギロリと不思議そうな顔をされ
廊下の突き当たりのお手洗いに入られました。
失礼なお婆ちゃまだなぁっと思い。
また脚をぶらーんぶらん。
なかなか出てこないお婆ちゃま。
私がお手洗いに行きたくなり。
「お婆ちゃま?」とお手洗いの戸をノックしました。
返事なし…
お茶室に行き。
「お婆ちゃまがお手洗いから出てこないです。」
大人たちにそう言うけど。
「誰もお手洗いに行ってないよ」
と。
お婆ちゃまお腹痛いのかなぁ?
と本当に心配になり。
私が助けるしかない!と。
「お婆ちゃま?いかがされましたか?開けますよ」
開けたけど。
誰も居なくて。
あーお婆ちゃまお帰りになられたんだ。
と思ったお話しです。