涼しくなるお話し
祖母のお里のお話しです
朝ごはんを食べて
大好きな囲炉裏のあった大きなお部屋へ
山奥にあったので
真夏でも
ひんやりしてるんです
ゴロンゴロンって
広いお部屋を端から端まで
ゴロゴロゴロゴロって
いつの間に眠ってしまい
起きたらタオルケット
かかってました
でも誰もいないんです
みんな畑に出てて
大人たちが帰って来た昼ご飯時に
「タオルケットかけてくれた?」
「誰もかけてないよー」
そのタオルケットは
私が祖母のお里で使うタオルケットでした
薄いピンクのお花柄
小さなタオルケットです
「寝ぼけて自分でかけたんよー」
大人たちがそう言ってました
タオルケットは
お布団を畳んで押し入れに
しまってるはず…
小さな私には届かなくて
取れない…
いったい誰がかけてくれたのか分からない
だけどありがとう(^^)
って思いました
そんな不思議なお話しです
祥祷