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雪笹 歳華先生

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家族だからこそ本音を言えない

家族には、何でも話せると思われがちです。



けれど、実際には、家族だからこそ言えないことがあります。



本当は嫌なのに、場の雰囲気を壊したくなくて笑ってしまう。傷つくことを言われても、言い返せずに我慢する。自分の考えを伝えようとすると、反論されたり責められたりしそうで、結局何も言えなくなる。



そんな経験はありませんか?



家族は身近な存在だからこそ、関係が悪くなることへの不安も大きくなります。友人なら距離を置くことができても、親やきょうだい、配偶者などとは簡単に関係を切り離せないと感じることもあるでしょう。



「家族なんだから、わかってくれるはず」

「家族なんだから、これくらい我慢しなければ」



そんな思いがあると、自分の気持ちを後回しにすることが当たり前になってしまいます。



けれど、家族だからといって、必ずしも同じ価値観を持っているわけではありません。育った環境が同じでも、性格も考え方も違います。近い関係だからこそ、遠慮のない言葉が相手を傷つけてしまうこともあります。



そして、我慢を重ねていると、いつしか家族と一緒にいること自体が苦しくなってしまうかもしれません。



本音を伝えることは、家族を大切にしないことではありません。



むしろ、自分の気持ちを押し殺し続けることだけが、家族を大切にする方法ではないのです。



もちろん、思ったことを何でもそのまま口にすればいい、というわけではありません。相手を責める言い方ではなく、自分がどう感じているかを伝えることが大切です。



たとえば、「どうしていつも勝手なことをするの?」ではなく、「相談せずに決められると、私は少し寂しく感じる」と伝えてみる。



相手を否定するのではなく、自分の気持ちを主語にすることで、話し合いがしやすくなる場合があります。



また、一度にすべてを話す必要もありません。まずは小さな希望や、日常の中で感じたことから伝えてみてもいいのです。



それでも、相手が怒ったり、話を聞いてくれなかったりすることはあるでしょう。すべての家族が、いつでも本音を受け止めてくれるとは限りません。



その場合は、無理にわかってもらおうとせず、伝える内容やタイミングを選んだり、必要に応じて距離を取ったりすることも大切です。



家族との関係を守るために、自分自身を犠牲にし続ける必要はありません。



本音を言うことに慣れていないなら、少しずつで大丈夫です。



自分の気持ちを知り、それを大切に扱うことから始めてみましょう。



家族とわかり合うためにも、まずは自分自身が、自分の本音を否定しないでいてあげてください。

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