相手によって態度を変える人がいる
上司には愛想よく接するのに、立場が下の人には冷たい。同じ質問をしても、相手によって返事が違う。人前では親切なのに、二人きりになると急に態度が変わる。
そんな人が職場にいると、どう接すればいいのかわからなくなりますよね。
自分には冷たいのに、ほかの人とは楽しそうに話している。その様子を見ると、「自分が何か悪いことをしたのだろうか」と考えてしまうこともあるでしょう。
特に、周囲の人がその人を慕っている場合、自分だけが嫌われているように感じて、孤独になることもあります。
けれど、相手の態度が変わる理由は、必ずしもあなたにあるとは限りません。
相手が自分にとって都合のよい人を優先しているのかもしれませんし、立場や損得によって接し方を変えているのかもしれません。単に、相手によって緊張の度合いが違うという場合もあるでしょう。
もちろん、理由が何であっても、冷たい態度や不公平な扱いを受ければ、嫌な気持ちになるのは
自然なことです。
ここで大切なのは、相手の態度を、自分の価値を判断する材料にしすぎないことです。
誰かがあなたにどう接するかによって、あなた自身の価値が決まるわけではありません。
相手がほかの人に親切だからといって、自分も同じように扱われるべきだと期待し続けると、そのたびに傷ついてしまいます。
まずは、相手に必要以上に好かれようとすることを手放してみましょう。
職場で大切なのは、全員と親しくなることではなく、仕事を進めるために必要なやり取りができることです。
挨拶や報告、連絡、相談など、必要なコミュニケーションは丁寧に行う。それ以上の親しさを無理に求めない。相手の機嫌を取るために、必要以上に気を遣わない。
そんな距離感を意識するだけでも、気持ちが楽になることがあります。
また、相手による扱いの違いが、仕事の割り振りや評価などに影響している場合は、感情だけで判断せず、具体的な出来事を整理してみてください。業務上の不公平が続くなら、上司や人事担当者に相談することも選択肢です。
相手の性格を変えることは難しくても、自分の対応を選ぶことはできます。
そして、相手の態度に振り回されていると感じたら、「私はこの人に、何を期待しているのだろう」と考えてみるのもよいでしょう。
公平に接してほしい。認めてほしい。ほかの人と同じように扱ってほしい。
その願いは自然なものです。ただ、その人から必ずしも望む反応が得られるとは限りません。
自分を大切にしてくれる人や、誠実に向き合ってくれる人にも目を向けてみてください。
誰かの態度に自分の価値を委ねず、自分が納得できる接し方を選ぶこと。それが、職場の人間関係で心をすり減らさないための大切な一歩になります。
