人に優しくしたいのに
余裕がなくなると冷たくしてしまう
本当は優しく接したいのに、忙しいときや疲れているときには、つい冷たい言い方をしてしまう。
相手の話をゆっくり聞く余裕がなくなり、素っ気ない返事をしてしまう。普段なら気にならないことにイライラして、思わずきつい言葉を口にしてしまう。
そして、あとになって「どうして、あんな言い方をしてしまったのだろう」と後悔する。
そんな自分に落ち込んだことはありませんか?
優しくありたいと思っている人ほど、冷たくしてしまった自分を責めてしまうものです。相手を傷つけたかもしれないと思うと、申し訳なさでいっぱいになることもあるでしょう。
けれど、覚えておいてほしいことがあります。
人に優しくできないときがあるからといって、あなたが優しくない人だということにはなりません。
人の心には、使えるエネルギーに限りがあります。疲れているとき、心配事を抱えているとき、自分のことで精いっぱいのときには、他人の気持ちにまで目を向ける余裕がなくなることがあります。
それは、人として失格だからではありません。あなた自身にも、休息や支えが必要だということです。
いつも誰かのために気を配り、周囲の期待に応えようとしている人ほど、自分の疲れに気づくのが遅くなることがあります。
「これくらい我慢しなければ」
「相手に優しくしなければ」
「自分が頑張ればうまくいく」
そうやって自分を後回しにしていると、心の余裕がなくなり、思いがけない場面で不満があふれてしまうこともあるのです。
だからこそ、誰かに優しくする前に、自分の状態にも目を向けてみましょう。
疲れているときは、すぐに返事をしなくてもいい。今は話を聞く余裕がないなら、「ごめんね、少し落ち着いてから話を聞かせて」と伝えてもいいのです。
無理をして笑顔をつくることだけが、優しさではありません。
もし冷たい態度を取ってしまったら、落ち着いてから素直に謝ればいいのです。「さっきは余裕がなくて、きつい言い方をしてしまった。ごめんね」と伝えるだけでも、関係を修復するきっかけになります。
大切なのは、いつも完璧に優しく振る舞うことではなく、自分の言動を振り返り、必要ならやり直せることです。
そして、相手を大切にするのと同じように、自分自身も大切にしてください。
あなたが無理を重ねて疲れ果ててしまったら、優しさを保つことも難しくなります。
まずは十分に休むこと。自分の気持ちを押し殺さないこと。助けてほしいときには、誰かに頼ること。
自分をいたわることは、わがままではありません。
自分の心に余裕が戻ってくれば、自然と人に向けられる優しさも戻ってきます。
誰かに優しくできなかった日があっても、自分を責め続けなくて大丈夫。今日の反省を明日の行動に活かしながら、自分にも人にも、少しずつ優しくなっていきましょう。
