すべての人に理解してもらう必要はない
自分の考えを話したとき、相手に理解してもらえなかったら、どう感じますか?
悲しくなったり、悔しくなったり。「私の考え方がおかしいのかな」と、自信をなくしてしまうこともあるかもしれません。
特に、自分が大切にしていることや、一生懸命取り組んでいることを否定されると、まるで自分自身を否定されたように感じるものです。
だからこそ、理解してもらおうと、一生懸命説明したくなるのでしょう。
自分がどんな思いで決めたのか。なぜその選択をしたのか。どれだけ考え、悩み、努力してきたのか。
本当の気持ちを知ってもらえれば、きっとわかってもらえる。そう信じて、何度も言葉を重ねることがあります。
もちろん、誤解があるなら説明することは大切です。自分の思いを伝えることで、理解が深まることもあります。
でも、どれだけ説明しても、理解してくれない人はいます。
そもそも、相手が大切にしている価値観と、自分が大切にしている価値観が違えば、同じ出来事でも見え方は変わります。相手には相手の経験があり、自分には自分の経験があります。
すべての人に、自分と同じように考えてもらうことはできません。
それなのに、誰にでも理解してもらおうとすると、いつの間にか自分の考えを疑い、周りに受け入れられやすい選択ばかりするようになってしまうことがあります。
本当はやりたいことがあるのに、反対されるのが怖くて諦める。本当は嫌なのに、否定されるのが嫌で周りに合わせる。
そうして周りの理解を優先するうちに、自分が何を望んでいるのかさえ、わからなくなってしまうこともあるのです。
そんなとき、思い出してほしいことがあります。
誰かに理解されることと、自分の選択に意味があることは、同じではありません。
誰にも賛成してもらえなくても、自分にとって大切な選択はあります。周りから評価されなくても、続けたいことはあります。
もちろん、自分の考えがいつも正しいということではありません。人の意見に耳を傾け、必要なら考えを改める柔軟さも大切です。
でも、意見を聞くことと、すべての人に納得してもらうことは違います。
自分を成長させてくれる意見には耳を傾ける。一方で、ただ否定したいだけの言葉や、自分の価値観を押しつけてくる言葉まで、すべて受け止める必要はありません。
誰の意見を大切にするかは、自分で選んでいいのです。
そして、理解してもらえないときには、「この人にわかってもらうことが、今の私にとって本当に必要なのだろうか」と考えてみてください。
相手に理解してもらうことに使っていた力を、自分が望む未来のために使うこともできます。
あなたの人生は、周りの人全員に承認してもらうためにあるのではありません。
理解してくれる人がいるなら、その人とのつながりを大切にする。理解されないことがあっても、自分の気持ちまで手放さない。
すべての人に理解してもらわなくても、あなたはあなたの人生を歩いていけます。
自分の気持ちを確かめ、自分で考え、自分で選ぶ。その積み重ねが、あなたらしい人生をつくっていくのだと思います。
