自分と自分以外
この世界には、突き詰めて考えれば「自分」と「自分以外」の人しかいません。
親も、きょうだいも、パートナーも、子どもも。どれだけ近しい存在であっても、自分とは違う一人の人間です。
けれど、家族という関係の中にいると、その当たり前のことを忘れてしまうことがあります。
「親の言うことを聞かなければいけない」
「親を悲しませてはいけない」
「家族なのだから、わかり合わなければいけない」
そんな思いに縛られて、自分の気持ちを後回しにしていませんか?
特に、親から否定的な言葉を浴びせられてきた人や、過度な干渉を受けてきた人は、大人になってからも親の顔色をうかがってしまうことがあります。
自分の人生なのに、何かを決めるたびに親の反応が気になる。自分の望む道を選ぼうとすると、罪悪感が湧いてくる。親と距離を取ろうとするだけで、自分が悪いことをしているように感じてしまう。
でも、考えてみてください。
親の人生と、あなたの人生は別のものです。
親がどんな価値観を持っているのか。何を望み、何に不満を感じるのか。それは親自身の問題です。
あなたが親の期待に応えられなかったとしても、親が不機嫌になったとしても、それだけであなたが悪い人間になるわけではありません。
親を大切に思うことと、親の望みどおりに生きることは違います。感謝することと、何もかも我慢することも違います。
家族だからといって、すべてを受け入れなければならないわけではありません。
もし、親との関係によってあなたが傷つき続けているのなら、距離を取ることも、自分を守るための大切な選択です。無理に許そうとしなくてもいいし、今すぐ関係を修復しようとしなくてもいいのです。
まずは、自分の気持ちを自分自身が認めてあげてください。
「私は本当は嫌だった」
「私はこうしたかった」
「もう、これ以上我慢したくない」
そう思う自分を、否定しないでくださいね。
あなたは、誰かの期待を満たすためだけに生きているのではありません。親の人生を背負うために生まれてきたのでもありません。
この世界には、自分と自分以外の人がいる。
だからこそ、自分以外の人の気持ちを尊重するのと同じように、自分自身の気持ちも尊重していいのです。
あなたの人生の主人公は、親ではなく、あなたです。
これまで誰かのために生きてきたのなら、これからは少しずつ、自分のために生きることを考えてみませんか。
自分の人生を自分で選ぶことに、罪悪感を持たなくていいのです。
