何にでも不満を持つ人はいる
あなたの周りに、何に対しても不満を口にする人はいませんか?
こちらは普通に接しているつもりなのに、ちょっとした言葉に機嫌を悪くされたり、些細なことで文句を言われたり。相手の気持ちを理解しようと考えても、何が気に入らなかったのかわからず、困ってしまうこともあるでしょう。
「私の言い方が悪かったのかな」
「もっと気を遣えばよかったのかな」
「どうすれば機嫌よく過ごしてもらえるのだろう」
そんなふうに、自分の言動を振り返り、相手に合わせようと努力している人もいると思います。
もちろん、自分に改善できるところがあれば、振り返ることは大切です。でも、どれだけ相手を理解しようとしても、どうしても理解しきれない人はいます。
なぜなら、人にはそれぞれ異なる性質や価値観があるからです。
同じ出来事でも、気にならない人もいれば、強く不満を感じる人もいます。相手のためを思ってしたことが、かえって気に入らないと言われてしまうことだってあります。
また、いつも不機嫌だったり、不満を周囲にぶつけたりする人は、その人自身に心の余裕がないのかもしれません。仕事や家庭でのストレスを抱えていたり、自分の思いどおりにならないことを受け入れられなかったり。そうした事情が、周囲への態度に表れている場合もあります。
ただし、本当の理由は本人にしかわかりません。
大切なのは、相手の不機嫌や不満を、すべて自分の責任だと思わないことです。
相手の機嫌をよくするために、いつも顔色をうかがっていたら、あなたの心が疲れ切ってしまいます。どれだけ気を遣っても、相手が不満を持つこと自体を止めるのは難しいのです。
そんなときは、少しずつ「スルースキル」を身につけてみましょう。
相手が不満を口にしても、すぐに自分が悪いと考えない。必要なことだけ受け止め、それ以外は心の中で「この人はそう感じるんだな」と流してみる。
すべてに反応しなくてもいいし、すべてに納得する必要もありません。
それでも一緒にいることが苦しくなるのなら、距離を取ることも選択肢のひとつです。仕事などで関わりを完全に断てない場合でも、必要以上に深入りしない、相手の機嫌を取ろうとしないなど、関わり方を変えることはできます。
誰とでもわかり合えるわけではありません。理解しようと努力することと、相手のすべてを受け入れることは別なのです。
あなたの優しさを、自分自身を苦しめるために使わないでくださいね。
相手を変えることは難しくても、自分の受け止め方や距離の取り方は変えられます。
どうか、自分の心の平穏も大切にしてください。誰かの不満に振り回されず、あなたがあなたらしく、穏やかに過ごせる時間を守っていきましょう。
