【不思議】イラストレーターだった頃の話
こんにちは、海砂利水魚です。
あまりここではお話していないと思うのですが、若い頃はフリーランスでイラストレーターをやっていました。
もともと出版社に勤めていたことなどもあって、印刷の知識やプロ仕様の製版ソフトを使えたからなのですが、仕事自体は非常に地味なものです。
ベジェ曲線というものを使ってマウスでプチプチと手芸や洋裁の説明図を作っていくのですが、基本的に細かくて手間のかかる作業が多いので仕事は深夜までかかりますし、納期前は当然のように徹夜です。
しかも当時は占いを仕事にする人にはつきものの巫病をわずらってメンタルも弱っていたので、育児をしながら入稿を目指すというのは結構な負担だったと思います。
毎日が納期(締切)に追われていたある日、レイアウトに使う写真素材をファイルに貼り付けようしていたんですね。画像ファイルをごっそり作業中のウインドウにドラッグ&ドロップをするとなぜかそこに前年に亡くなった祖父の写真が。
いや、危ない危ない。
納品するファイルに関係ない写真が混ざっているのは完全な事故なので、冷や汗をかきながら画像を削除していると、ふと画面の上にある日付表示に目が行きました。
「そうか。もうすぐ秋分だな……」
夏には新盆の供養はしたものの、その頃の私には季節感などすっかり無くなっていて、当然今が何月でどんな気候なのか分からなくなっていると心身もおかしくなっている訳ですよ。
長いこと外の景色も見ていなかったので、意を決して翌日は電車に乗ってお墓参りに行ってきました。
なんだか祖父が心配して仕事に割って入ってくれたのかな、なんて今でも思っています。
これは私の人生の中盤の苦闘していた時期のことなのですが、結局のところ今では印刷や出版の知識が役立って、漫画家さんやイラストレーターさん、ゲームクリエイターさんなどからご相談を受けたときに実務面や編集さんとの付き合い方など特殊な人間関係も含めたお話をするときに話が早い、深いところまで相談できるというお言葉をいただけるようになりました。
今、当時を振り返っても割とつらいことばっかりだったような気がするのですが、占い師のお仕事というのは本当に何一つ無駄な経験になることがない仕事なんだなぁーと感慨ひとしおです。
もうすぐ秋ですね。
本日は二本立て。
12:00-16:00と
22:00-3:00
の2回に分けて皆様からのお電話をお待ちしております。
海砂利水魚拝