ある人のメッセージ
今日は、いつもと違うテイストでお届けします。
私の友人は、3年前、奥様を胃がんで亡くしました。
一緒に中部地方への出張へ行った後、奥様の胃がんが発覚。
私は奥様のこともご存知でした。
段々とやせ細り、ニット帽をかぶるようになり。
ふらふらと歩くけれど、ヘルパーの仕事は入院でなければ続け、会えば
「ちょっとー、大変だよー」
と、私に声をかけてくれました。
約2年前。
彼女は、旅立ちました。
十五夜で、本当に月光が美しい夜。
私たちが訃報を知ったのは、2日後の新聞。
すごい勢いで横の連携で式場などが伝わっていき、行けない人の分のお香典を預かり、私は斎場へと向かいました。
ご遺族は「こんなに集まらないだろう」と思っていたので、やや小さめのスペースをとっており。
しかし、集まったのは、部屋だけではなく、ロビーへも何十人も溢れかえった人の群れ。
友人はその後、仕事を辞めました。
人付き合いも辞めました。それでも、意地になって続けている活動は何個かありました。
彼女を亡くして、半年後、一緒にスタバに行きました。
奥様へ花も買って。
そして、亡くなって1年後。ちょっと用事があり、奥様の遺品である、車をちょっとお借りできないかと思い、
まず、奥様を呼び出しました。
あれこれ活動するのはもうやめて欲しいという旨。
色々ことづけを伺い、友人と話したのですが。
車は貸せないと(ほとんど奥様の車を使って移動しているそうです)。
メッセージに関しては、聞いて踏ん切りがついたようでした。
それからまた半年後。つい最近。
用事があったので、奥様と話をしてからメールしました。
「助けてもらうのはたくさん助けてもらって、
外での自分の楽しみも見つけて欲しい。
気心知れた友達作って欲しい。」
とか色々。
返事がありました。
「不思議とタイミングよくメールをいただくのですごいなぁといつも思います」
体が無くなったら、この世では人生はおしまいかもしれません。
しかし、心は生き続けるもの。
だから、頑張ってこの世を生きるもの。
そう、思います。
本日も待機しております。よろしくお願いします。