ツインに出会った、ある男性のお話 その4
居酒屋に到着し、今の様にコロナ禍ではなかったので混み混みの騒がしい店内の適当な席に通された私達。
喫茶店にいたのにほとんど飲み物を飲まずに出てきたので、生ビールのひと口目がなんとも美味しい^ ^
先程まで泣いて泣いて恥ずかしい顔を見せ合って、笑顔でカンパーイって変な2人ですよね…。
「状況は納得できたよ」
お兄様が少しスッキリした顔で話しはじめました。
「この感情が何なのか、あらゆるものを読んで自分なりに調べた。でも、確信もないしさ、それまでも正直、セフレもいたし…
ただ、こんな状態になって何も手につかない、胸の奥がえぐられるような苦しい日がくるなんて…
俺、鬱になったのか?って考えたよ。
仕事は一応こなしてはいるけど、俺が俺じゃないっていうか…辛くてさ。」
なるほど…
2人が出会ってから約1年ほどの間、何度も肉体が交わり、別れの時期を迎える。
別離
ランナーと、チェイサーとなり…
それぞれの過酷な現実世界を体験する、ツインの男女
「それで、今彼女は?」
「突然、何もかも大変になってさ…もう、会えないって言われて、もし、金銭的に困ってるなら援助したいって言ったんだけど…
それだけは嫌だ!って言われて姿を消した。
今まで繋がっていたアカウントも全部ブロックされて…何がいけなかった?何でそこまでされないといけないんだ?何の目的で俺は苦しめられてるんだ?」
なるほど…
男性から逃げたして…が稀に女性側が逃げ出したというパターンなのかな…?
話を聞きながら紙の上に円の模様を
何度もなぞっている私
「1度魂が交わり始めたらゆっくりゆっくりお互いの中に存在していくので、肉体は離れ姿を見ることができなくても、それぞれの形で交信を繰り返す。
それは、自分達だけがわかる形で…
辛い時期だけど、心配せずにこれから目の前に起こる事を、沢山の感情を体験するだけです。」
2人の筋書き
『大丈夫ですよ』
その後、数ヶ月は相変わらず精神的に不安定な日々が続いていった様でした。
魂がえぐられる…なんとも言えない苦しみ、痛み…
ひょんなことから女性の近況を知るきっかけも訪れて、状況も把握できたとも…
ただ、知る事はできても会う事は出来ず
他の方の体験の中には、
精神の病気と良く似ているため
その苦しみに耐えられず治療をする方もいると聞きます。
これでもか…これでもか…!
まだ続くのかこの苦しみが…
これは全て、2人の『覚醒の始まり』