ツインに出会った、ある男性のお話 その2
「俺、セフレがおって」
ちょっと、声が大きいでしょ?
真昼間の喫茶店には女性のお客様が多いのに
私の方がバツが悪い感じで小声で話をしてしまう程でした。
まあ、財力のある方だから、良いとはいえないけれど良くあるお話で
否定も肯定もしませんよ?
半ばお兄様も私を赤の他人とは思ってない唯一仕事から家族の状況はかなり知っているので心を許しているのは確か…
「それで?その女性がどうしたの?」
と聞くと、
「不倫ってどう思う?」
某TVドラマじゃないけど
「はい〜ぃ?」
いいお歳の男性がいいお歳のおばさんに向かって聞く台詞ではないですよね?
先程まで右目周辺に感じていた何かが右半分に広がり全く違うことを口から伝えました。
「お兄様の亡くなったお母様がその女性に助けを借りているみたいよ」
しばらくお兄様はフリーズしました。
下を向き目から大量の涙が…
かなりの間下を向いたままでした。
隣の席のお客様から視線を感じました。
(私が泣かせてるみたいだな)
涙が落ち着くまで私も(無)になる為
呼吸を整え目を閉じ集中します。
まだ、目には涙が溜まっていてこぼれてしまいそうな状態でようやくひと呼吸した後の言葉が、
「やたら気がつくんだよ…俺が困らないようにとか、何でそこまでって思った事がどれだけあったか…。お袋が?彼女なのか?」
「お兄様は魂の片割れがいる。と信じてますか?」
何処から説明したらリアルに伝わるものなのか、そして自身の心の奥で感じるものこそ全てである事から私は質問しました。
皆さんもきっと心の奥に感じる事を信じる時が度々あると思います。
正解か、不正解か、どっちなら納得するのか?
とても難しいでしょう…
でも自分を知る旅というのは今この瞬間に起こる事だと思うのです。
言葉で表現するには言葉が足りない
感じるしか無いのかもしれませんね。
また、続きます。