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そらの あお先生

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心は水面(こころはみなも)

心は水面(こころはみなも)

今回は「心は水面」です。

何もない時の心は、穏やかな水面のように落ち着いています。

でも不安や、心配なことが起こると、落ち着いた状態から一転、水面に波が立ちはじめます。



そもそも、不安や、心配なことが起こった時、皆さんはどうしますか?

そして、心にどうなって欲しいですか?

きっと、不安で無い、心配がない状態、落ち着いた水面の状態を取り戻したいのだと思います。



しかし、心は早く不安や心配を取り除こうと動けば動くほど、逆に不安や心配に襲われるものなのです。



なぜなら、心は水面と同じだから。

水面は、普段何も出来事がなければ、穏やかな、ただ光を反射するだけの状態です。

そして、見ている人に安らぎや安心さえを感じさせるでしょう。

しかし、一度、風が吹いたり、船が通ったり、人が飛び込んだりすると、波が起こり、水面が大きく揺れ、激しく波立つのです。



例えば、お風呂の中で慌てて足を滑らせたとします。すると溺れたくない人間はこの危険をなんとかしようと暴れます。そして、なんとかしようとすればするほど焦り、足がつくことも忘れて暴れてしまう。焦りは逆に水を激しく波立たせ、ご自身を危険に晒すことになってしまいます。



でも、焦らず、冷静に落ち着いてみると、実は危険ではなく、足がつき、溺れるはずのない状況が見えてきます。

そして、落ち着いて足が着くことを確認し、深呼吸でもしているうちに自然に水面は元の状態に戻るのです。



暴れた後の水面が元の安定した状態に戻るには一定の時間がかかるのは当たり前です。

ただ黙って待つしかありません。他に方法はないのです。



であれば、心も水面と同じです。

心に起こった波もおさまるには一定の時間がかかると言う事なのです。

不安や心配が起こった時、慌てて何かをするのではなく、ただ自分の心を見守る。

これだけでも、大きな危険を回避できますし、穏やかな状態に戻りやすくなります。



ただし、残念ながら、人間の心が、穏やかな水面のような状態で長く続くことはないです。

いつも穏やかな心の状態の人間は1人もいません。

水面が荒れている状態が私たちが学べる時なのですから。

荒れた水面から、穏やかな状態を取り戻すために、ご自身がどのように行動するかを見られています。



まずは立ち止まり、動き続ける水面=心、を見守ってみませんか?



そのうち「また波立って来たか!!」

と驚かなくなるはずですよ。



もし、それでも苦しい時はご自身の現状を確認しながら、一緒に心を見守ってみませんか?

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