【鬼を滅する】あなたにもできる鬼退治
鑑定士の美琴です🌈
いつも多くの鑑定依頼をいただき、本当にありがとうございます✨
今年の節分はちょっとイレギュラーです。
明日、2月2日が節分になります。
節分といえば、厄払い。
豆まきをして鬼を追い払うという、季節の行事です。
今、鬼退治をモチーフにした漫画が社会現象を起こしていますが、
歴史的な文献や書物をたどると、日本人にとって、鬼に打ち勝つというのは古来からの大きな命題だったようです。
流行に乗り、アニメや映画を見てみましたが、ヒットするのも納得というか、それだけ鬼というのは私たちの生活に密接に関わっているテーマなのでしょう。
なぜ、日本人にとって、鬼は意識せざるを得ない存在なのか?
ということで、今日は鬼退治について考えてみましょう✨
◼◼◼
【鬼はいつもすぐ近くにいる】
「鬼」という言葉は、日常でもよく使われています。
私たちは子ども時代から何気なく、「鬼」という存在を認識していました。
例えば、小さい頃、みんなで夢中で遊んだ
「隠れんぼ」や「鬼ごっこ」。
みんなの居場所を探し当てたり、追いかける人のことを「鬼」と呼びますよね。
「隠れんぼ」や「鬼ごっこ」は、鬼から逃げ伸びることをルールとした子どもの遊びです。
また、怖い人や自分に厳しく接してくる人のことを「鬼」と表現することも。
「鬼上司」とか「鬼軍曹」と言ったりしますよね。
思わず「鬼ー!!😭」と泣き叫びたくなるような人に「鬼の形相👹」で迫られたら、それだけで心がひるんでしまいそうだし…(苦笑)
とにかく、基本的に私たちは鬼から逃げたいと無意識のうちに思っています。
一方、地域によっては、鬼は他のものを寄せ付けないほどの強大な力を持っていることから、その土地を守る存在として、神のように崇める民族風習もあるようです。
豆まきの掛け声も地域によって異なり、「鬼は内、福は外」とか、
「福は内、鬼も内」と言ったりするそう。
荒ぶる神々が最強のパワーを使っている時は「鬼神」と表現するし、
「魂」という字には「鬼」という字があります。
「心を鬼にして」までも自分に忠告してくれる人がいたり、
ストイックな人のことを「練習の鬼」と言ったりもしますね。
これらは決して一概に悪い意味で使われる言葉ではないはず。
このように、厄介な存在でもあり、
どこか近しい存在でもあり、
私たち人間にとって、
鬼というのは両極の性質を併せ持った不思議な存在です。
果たして、人間にとって、
鬼とは、敵なのでしょうか?
それとも、本当は味方なのでしょうか?
◼◼◼
【鬼が潜んでいる場所とは】
諸説ありますが、鬼の語源は、
「隠ぬ(おぬ)」です。
「おぬ」とは、
すなわち、「隠れる」「隠す」こと。
実は人間には、隠しておきたいことがたくさんありますよね。
カッコ悪い自分なんて誰かに見せたくないし、
ダメな自分は自分自身ですら見たくないし、
自分にとって都合の悪いことは覚えておきたくもない。
そう、「鬼」とは、
あなたの中に隠れている、
そんな心の闇のようなもの。
心の闇が具現化したものが、鬼という存在なのです。
幼稚園や保育園、小学校などで、豆まきをした時、
「どんな鬼を退治したいか、紙に書きましょう」なんて言われませんでしたか?
たいていの人は、
「遅刻する鬼を退治する」とか
「怠け鬼をやっつける」とか
「弱気になる鬼とさよならする」なんて
書いたと思います。
遅刻をしてしまう自分、怠けてしまう自分、すぐ弱気になってしまう自分。
そんなダメな自分がどこかに存在していることは、隠しておきたいものですよね。
それが「隠ぬ」であり、
自分の中に潜んでいる「鬼」なんです。
鬼は、常にあなたの心の中にいて、
まるで表裏一体。
だからこそ、なんだか身近に感じつつも、
やっぱりそんな部分は隠しておきたいと、
目を背けてしまいたくなるのでしょう。
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【鬼退治のポイント🗡】
鬼退治で大切な心構えとは、
「鬼が自分の心の中にいることを素直に受け止めつつ、しかしながら侵食は断じて許さない」
ということです。
まずは、自分自身の中に、隠れている鬼がいることを認めましょう。
なぜかって?
鬼は、自分の存在を認めて欲しいんです。
ずっと、その存在を隠されながら、ここまでやって来たから。
あなただって、自分という存在が、“なかったことに”なったりしたら、やっぱりとても悲しいし、やるせないでしょう?
怖い鬼さんだって、それは同じ。
存在すら認めてもらえないのは、「鬼の目にも涙」なんです。
むしろ、その存在を私たちが認めていないからこそ、鬼は悪事を働くことで私たちの気を引こうとしているとも言えます。
私も、あなたも、みんな、
「隠ぬ」の状態が続くと、
心が鬼化してしまう可能性があるということです。
だから、勇気がいることではありますが、まずは、鬼の存在(=ダメな自分、負の感情、インナーチャイルド、トラウマなど)を認めてあげてください。
しかしですね、
鬼の存在を認めて受け入れたからといって、
鬼に心のすべてを許してはいけませんよ!
”怠け鬼”で心がいっぱいになったら、
その人は、怠けたまま。
“遅刻する鬼”に心を食われてしまったら、
ずっと遅刻し続けて、結局は信頼を失うでしょう。
これでは、人として成長していくことができませんよね。
そこは断じて、断ち切る勇気をもって、
鬼に負けないよう、
しっかりと行動に移していかなければなりません。
「私は、あなたが私の中に存在していることを認めます。だけど、私の心を侵食することは決して許しません」
そんな決意をするのが、豆まきであり、
鬼退治なんです。
ちなみに、なぜ豆をまくのかというと、
「魔滅(まめ)」という語呂合わせからきているという説があります。
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【鬼をも味方にする】
鬼をなるべく心に住み着かせないために、日頃から気をつけておくといいこともあります。
我慢をしすぎないこと、
“良い人”を演じ続けないことが大切です。
特に日本人は昔から、我慢を美徳として生活してきました。
すなわち、不満が心に溜まりやすいリスクを常に抱えているといえます。
(だからこそ、諸外国ではあまりメジャーではない鬼が、日本人にとっては身近なのでしょう)
不満に感じる心を隠しながら、それでも無理をして“良い人”であろうとすると、
鬼にどんどん心を侵食されていきます。
誰かに嫉妬したり、
何かを恨んでみたり、
自分の価値を否定してみたり。
そうなる前に、我慢することを辞めて、
自己主張をはっきりしてみましょう。
もちろん、今までそんなことをしてこなかった人にとって、それはとても勇気がいる作業だと思います。
自分の思いや価値観をまっすぐに伝えることは、
誰かにそれを批判されたり、嫌われるリスクもありますからね。
(日本人は共感性を大切にしてきた民族なのでなおさら)
だけど、心の闇を隠し続け、
鬼に心を食い尽くされていると、
結局、あなた自身が一番辛いはず。
鬼が心の中で暴れ出す前に、
まずはあなた自身があなたの心を守ってあげるべきではないでしょうか。
鬼さんたちは、ある意味、
「あなたの心、そろそろ限界がきてますよ」と、
私たちの心の状態が危険になっていることを警告してくれる、
そんな存在でもあります。
いわば、心のバロメーターのようなもの。
自分の心の状態を知って、
冷静に受け止めながら、
その都度、しっかり対処すれば、
ある程度のことは乗り越えていけます。
鬼という存在を認めつつ、それでも立ち向かう勇気。
そんなふうに優しさと強さを兼ね備え、
鬼すらも味方にできたら、
まさに、「鬼に金棒」でしょ?
あなたが、心の鬼と対峙できる勇気をもてますように🌈
今日も応援しています✨