理想とする愛のかたち
大好きな人ができる
大好きな人がいる
それはとても自然なことです。
できることならたった一人の人と深く想いを通い合わせて、愛を感じたいと思うものです。
その愛のかたちは人それぞれであるのと同時に、目に見えないものでもあります。
目に見えないから大好きな人が考えている「愛」がわからない
自分が求めている「愛」がわからない・・・そんな迷いが出てきてしまうこともあるでしょう。
この迷いをおさえる大切なことそれは「理想とする愛のかたち」を持つことです。
わたしの「理想とする愛のかたち」は・・・
年老いても手をつないでいられることです。
この理想の由来は、わたしの亡き祖父母からきています。
わたしが幼心に記憶している祖父母の夫婦関係は、決して良いようには見えませんでした。
お見合い結婚をしたのちにすぐ、祖父は戦争に召集されてゆきます。
戦争を乗り越えたふたりであったこともあってか、とても気丈で、よくケンカをしていた気がします。
しかし人は年齢を重ねれば重ねる分だけ、身体の衰えがくるものです。
ある時から気丈な祖父母の心身にも変化が訪れました。
それまで祖母への愛の言葉など一言も言ってこなかった祖父が・・・
本当に苦労をかけてきた。嫁に来てくれて本当に感謝している。」と言ったのだそうです。
その後も体の機能低下とともに、だんだんと記憶の低下も見られるようになりました。
いわゆる「認知症」です。
そして祖父母は病院の入退院を繰り返したり、福祉施設にお世話になったりして、ともに過ごせる時間が減ってしまいました。
もう二人とも家族の顔も名前も覚えていない状態でした。
しかし退院して、久しぶりに再会した時に奇跡が起きたのです。
もう認知症でお互いのことを覚えていないのに・・・
二人ともすぐさま側に寄り添って、手をつないで離れませんでした。
これがわたしの中での目指す「愛のかたち」です。
普段は丁寧に話し合いを重ねられて、気持ちが通い合える関係を
そして年齢を重ねても隣で笑って手をつないで過ごせる関係を
そう思っています。
みなさんはどんな「愛のかたち」を理想としていますか?
みなさまがそれを叶えられるように、今日も全力を尽くします。
長文をご清覧いただいて、ありがとうございました。