幸せになるために「約束は守られるのか」
残暑厳しい毎日もだんだんと薄れ、随分過ごしやすくなってきました。
これぞ本来の秋といった感じがします。
さてご相談の内容で人間関係においてのお悩みが多いのですが、その中に各々の「約束事」に対する考えの相違が多いように感じました。
人間関係においては・・・
公(おおやけ)のものと私(わたくし)のものがあります。
公の関係とは社会的な組織の中で得られる人間関係で、
私の関係はプライベートで仲良くできる関係のことです。
一口で約束事といっても、公の関係なのか私の関係なのかで意味合いがガラッと変わったりします。
公的な関係での約束はほぼ「ルール(規則)」になりますし、
私的な関係での約束は「マナー(流儀)」になります。
双方の関係でその約束を「ルール」として運用するならば、それは強制力があり義務や責任が生じて、どのような時でもその約束を守られることでしょう。
しかし片方が「ルール」だと思っていても
相方が「マナー」だと思っていたならば、それは必ずしも守られ続けるものではなくなってしまうでしょう。
片方が「ルール」だと思っていて、それが守られなければ、喧嘩にもなりますしすれ違いの原因にもなります。
またプライベートの関わりで義務を押し連れられるような「ルール」の作り方と運用は、倦厭されてしまいます。
そのルールはなんのためにあるのでしょうか?
自分のため?
相手のため?
お互いのため?
みんながしているから?
ルールとして運用するための話し合いをしてお互いで同意したものですか?
「話さなくったって、考えればわかるでしょ?」は、そうではないことが多いですよ。
プライベートの関わりでお互いのことを思いやって、約束事をつくって運用してみてくださいませ。