口は災いの元!〜危険をはらむ話題〜
恋愛の終局は、ある日、突然、やって来るように感じますが、実は、そうではないことが、往々にしてあります。
日々の、何気ない会話や、よかれと思って話したことや、やむにやまれず話してしまったことなどが、別れの原因として積み重なっていくことによって恋愛が終局を迎えたということが、とても多いのです。
あなたには、あなた自身の考え方や判断があるでしょう。
もちろん、それは、それで構わないのですが、あなた自身の考え方や判断を、「素直に」、「正直に」、「誠実に」表明すれば、あなたの大切な恋愛に、修復不可能な程、大きなダメージを与えてしまうこともあるということは、知っておいても損はないと思います。
それでは、あなたの大切な恋愛に対して、深刻なダメージを与える可能性のある注意すべき話題を、三つ、ご紹介しましょう。
一つ目は、「愚痴」です。
恋人関係ともなれば、優しい彼は、聞いて面白くも何ともない、彼にとっては、まったく無関係のあなたの愚痴を、優しく聞いてくれることでしょう。
そして、優しい言葉で、あなたを慰めてくれさえするかもしれません。
あなたは、心の中のゴミを、彼の耳の中にどっさりと捨てて、心が軽くなり、実にスッキリとした心持ちになります。
癒されたあなたは、彼のことを、あらためて、好きになるかもしれません。
さて、それでは、彼の方は、どうでしょう。
愚痴を聞かされた彼の方も、あなたと同じように、「不快さを共有できた喜び」に、親しみの心を増してくれているでしょうか?
二つ目は、「批判・文句・悪口」です。
同僚や親類や友人・知人に関わる「批判・文句・悪口」を、かけがえのない彼に、気安く話してはいないでしょうか?
彼は優しいので、あなたのネガティブな「批判・文句・悪口」に対して、深く頷きつつ、時に、あなたの怒りの気持ちに共感しながら、話を聞いてくれるかもしれません。
ひとしきり話し終わると、あなたは、やり場のない鬱憤を晴らすことができたため、またしても、心が軽くなり、スッキリとした心持ちになります。
癒されたあなたは、彼のことを、またしても、好きになるかもしれません。
さて、彼の気持ちは、どうでしょう。
ネガティブな気持ちを共有できた喜びから、またしても、あなたのことを好きになってくれるでしょうか。
三つ目は、「要求」です。
あなたは、様々な欲求や期待を持っています。
「恋愛関係にある者同士なら、こうあって当然だ」とか、「彼だったら、普通、彼女にこのくらいのことはする」といったように、恋愛関係にあることを盾に取って、彼に、様々な要求をぶつけます。
もちろん、「物は言い様」ということはあります。
甘えるような言葉遣いで、上手に「要求」する人も多いでしょう。
しかし、要求は要求です。
要求された彼には、「時間」・「労力」・「経済」・「心理的ストレス」等、様々な負担がかかります。
負担がかかれば、人間は、疲れます。
そのうち、彼は、恐るべき真実に気づいてしまうのです。
「彼女(あなた)と一緒にいるから疲れてしまうのだ・・・」と。
「愚痴」にしても、「批判・文句・悪口」にしても、「要求」にしても、それらを彼に話すその時その時は、特に、問題も危機感も感じられないかもしれません。
話し終わった後も、彼は、普通と変わらぬ様子で、あなたと接してくれていますし、特に、問題が起こったようには、感じられないからです。
しかし、恐ろしいことに、目には見えないだけで、彼の心の中にある、あなたの成績表からは、これらの話題をあなたが口にする度に、毎回、ちゃ〜んと減点されているのです。
そうした1回1回の減点が積み重なっていけば、「塵も積もれば山となる」のたとえ通り、やがて、あなたの大切な彼との恋愛関係を根底から破壊するような悲惨な結果を招きかねない深刻なダメージへと繋がっていきます。
彼の心が、あなたの何気ない会話から、一定以上のダメージを負えば、彼の心はあなたから離れ、他の女性にも目が向きはじめます。
そんな時、彼の前に、「愚痴」を言わず、「批判・文句・悪口」を言わず、「要求」をしない柔らかく朗らかな女性が現れたら、どうでしょう。
彼に話したあなたの主張が、100%正しかったとしても、あなたは恋愛というステージにおいて、彼女に敗北を喫することになるかもしれません。
あなたと彼のコミュニケーションは、学会の議論とは違うはずです。
学問の場ならば、真理を追究すべきでしょう。
しかし、プライベートな次元でコミュニケートする恋愛関係においては、「正しいことを言う」ということが、必ずしもプライオリティ(優先順位)の第一位に来るわけではありません。
恋愛関係においては、当たり前すぎるほど当たり前のことではありますが、「彼と仲よくする」ということが、プライオリティの第一位に来るべき最重要事項なのです。
どんなに正しいことを言ったとしても、彼と仲よくできなければ、その恋愛物語は、もう終わりなのです。
もちろん、「恋愛が正しく終わる」ことは、大切なことではありましょう。
しかし、あなたは、かけがえのない彼との恋愛が終わることを望みますか?
「正しいこと」を言い続けては、彼を疲れさせ、やがて、別れる。
別れた後に、新しい彼ができても、また、前の彼の時と同じように「正しいこと」を言い続けては、新しい彼を疲れさせ、やがて、別れる。
こんなことを、いつまで繰りかえすのでしょうか。
挙げ句の果てに、「私は男運がない・・・」と、また、お得意の「愚痴」で、自分自身の恋愛人生を総括することになるのでしょうか。
それでは、あんまりだと私は思います。
口は災いの元!彼と会話をする時は、リアルでも、LINEでも、メールでも、これまでご紹介した「危険をはらむ話題」には、くれぐれも注意したいものですね。