打つ手なし!その時に・・・
ゴールデンウィークの真っ最中ですね。
あなたは、今、どんなゴールデンウィークを過ごしていますか?
今年のゴールデンウィークは、コロナ禍の影響で、何度目かの緊急事態宣言が発令されたこともあり、お家でおとなしくしているよという方が、多くいらっしゃるかもしれませんね。
―お仕事もプライベートも、コロナ禍で、どちらも困った事態に陥っている。気分も、とかく鬱々としてしまいがちだ・・・
そんな方も少なくないでしょう。
何か事態を打開するためのアイディアでもあればいいのですが、それもなかなか思いつかない。
―四面楚歌。打つ手なし!
そんな絶望的な状況に陥った時、いたずらに鬱々とした気分を抱えていても、仕方がありません。
事態を打開するためのアイディアや方策を考えつくし、他者とも相談して、万事休すといった事態に到った時には、無理して物事を前に進めようとする必要はありません。
まずは、一旦、寛ぎましょう。
例えば、温泉に浸かりましょう。
自宅のお風呂でも構いません。
頭を空っぽにして、体を、よく温め、心身ともにリラックスするのです。
その時、「こんな時に遊んでばかりいていいのか?単に時間の無駄をしているだけではないか・・・」などと思ってはいけません。
心から寛ぎ、楽しみましょう。
何か好きな食べ物があれば、それを心から、適量食べて、楽しみます。
少し体を動かすのもいいですね。
好きなスポーツがあれば、それをしてもいいですし、何も得意な運動がなければ、お散歩でも構いません。
家からほど近い場所にある、比較的、自然の豊かなところを歩いてみましょう。
基本的には、無心で歩くのですが、途中で、何かよいアイディアが浮かんできたら、それについて、楽な気持ちで、あれこれと思いを巡らせながら歩くのも、なかなか楽しく、有意義なものです。
部屋の中ではストレスと感じてしまうようなお仕事に関わる事柄であっても、自然の中を歩きながら考えると、案外、リラックスして考えられるから不思議なものです。
よいアイディアや、新しいことを始めようというやる気は、深くリラックスしている中で、ふと湧いてくるものです。
万策尽きたときには、意志力をもって、休みましょう。寛ぎましょう。怠けましょう。
そのうちに、ふと、ポジティブなエネルギーやアイディアが湧いてきます。
でも、「ポジティブなエネルギーやアイディアを湧かせるために休もう」と考えてはいけませんよ。
本当に、休むために休むのです。
「○○のために」という、普段している目的指向の動き方を、一旦、お休みして下さい。
「アイディアを湧かせるために」とか「エネルギーを復活させるために」という目的を追求しながら休むと、せっかくの休みが休みになりません。
それでは、元も子もありませんね。
人間には、時には、休みが必要なのです。
目的指向で完璧主義的なところのあるあなたからすると、それは、一見、エネルギーと時間を浪費しているように見えるかもしれません。
しかし、それは違います。
深く休息をしているうちに、自分自身の心身が整い、自分自身の心身が整うことによって、他者や世界に対するあなた自身の関わり方が如実に変わり、他者や世界に対するあなた自身の関わり方が変わることによって、あなたを取りまく世界のあり方そのものまでもが大きく変わってくるのです。
待てば海路の日和あり。果報は寝て待て。
「打つ手なし!」といった状況の到来は、あなたに未来の扉を開けなさいといったメッセージが送られてきているのです。
未来の扉は、無数にあります。
明るい扉、暗い扉。
キラキラと輝いている扉、じっくりと落ちついた風情の扉。
どんな扉を選ぶのも、あなた次第です。
でも、わざわざ楽しくない扉を選ぶ必要はありませんよね。
もちろん、楽しくない扉をあえて選ぶ自由はあります。不幸な扉を選んでも構いませんよ。
もし、本当に、あなたがそれを望むのならば。
しかし、意志力をもってあなた自身が選んだ茨の道ならば、後になってから辛いの苦しいの悲しいのと愚痴を言うのは止めましょう。
それを選んだのは、あなた自身なのです。
そこを忘れてしまう方が、非常に多くいらっしゃる。
あなたが悩み、苦しいのは、人生の岐路において、あなた自身がその選択肢を選びとったからである、ということを片ときも忘れずにいるだけで、あなたの怒りや苦しみは半減します。
辛く苦しいことの原因があなたの外側にあると、あなたは腹が立ち、強いストレスを感じます。
しかし、あなたが感じている辛さや苦しさの原因が、あなた自身の内側にある場合、つまり、あなた自身が選びとった結果起こった辛さや苦しさである場合には、それが辛かろうが苦しかろうが、「自分が悪かった」「自分の選択ミスだった」という話にしかなりません。
それまでの愚かしい自分自身の物の見方を反省し、より正しい物の見方ができるような人へと成長していく契機を得られるのです。
万策尽きて、打つ手がなくなった時、自分自身を、無駄にいじめるのは、やめましょう。
そんな時には、頭を空っぽにして、心身ともに、あなた自身を深く休めてあげるのがよいのです。
あなたを幸せに導く光は、とっても恥ずかしがり屋さんです。
あなたが深〜く寛いで、仕事のことも恋のことも、すべて忘れはてているようなときに、柱の陰から、こっそりチラッと顔を出すのです。
―そう、あなたの中にピカッとひらめくアイディアというかたちで・・・。