逆境を逆手に取る手を考える。
新聞、テレビ、インターネット、様々なメディアで、コロナウイルス関連のニュースが、毎日、報道されています。
我が身に差し迫るようなネガティブなニュースに、日々、接しているうちに、不安感をかき立てられたり、恐怖を覚えたりして、日常生活に支障が出ている方も少なくないでしょう。
―我々は、今、たしかに、逆境の中にあります。
逆境の中において、それぞれの人が、それぞれの立場や生活環境の中でできること、しなければならないことがあります。
裏返して言えば、それぞれの人が、それぞれの立場や生活環境の中においてできることやしなければならないことをするしかないということです。
それ以外のことは、いくら悩んでみてもどうしようもありません。
「いったい、いつになったらコロナウイルスの騒ぎは収束するんだろうか?」とか、「いったい、いつになったらワクチンができあがるのだろうか?」などと頭を悩ませたところで、専門家でもない限り、意味がありません。
骨折り損のくたびれもうけなのです。
コロナウイルス騒動により、仕事が減ってしまったとか、なくなってしまったという方も多くいらっしゃるでしょう。
仕事が減れば、収入が減る場合もあります。
収入が減ることが原因で、鬱々とした気持ちを抱えていらっしゃる方も多いでしょう。
こういう場合に起こる暗い気持ちは、ある意味で、自然です。
しかし、そうした暗い気持ちに、いつまでも翻弄されているばかりではいけません。
自然に起こる暗い気持ちを、しばらくの間、ジッと味わったら、次にすべきことは、逆境を逆手に取る手を考えることです。
仕事が減り、収入も減ったら、仕事をする時間や収入と引き替えに、貴重な時間が手に入ったと考えるのです。
それは、別に、単なる思い込みなどではありません。
事実として、どこのお店に行っても売っていない「時間」という貴重な価値が、たしかに、手に入ったのです。
時間とは、あなたの命そのものです。
命の時間が、偶然、手に入った。
それでは、この貴重な時間を使って、自分は何をすべきか?、何をしたいか?というふうに考えるべきなのです。
それは、必ずしも、お金儲けや勉強やエクササイズのようなものでなくても構いません。
自分が楽しいなとか嬉しいなとか面白いなとか気持ちいいなと感じるような、単なる「遊び」でも構わないのです。
心から楽しいなと感じることのできる時間を持つということは、決して時間を無駄にしていることではありません。
むしろ、何か目標を実現するためにしか時間を使わないという人の方が、一見、時間を有効活用にしているように見えて、実は、時間を無駄にしているということも多いのです。
時間が手に入れば、いろいろなことができます。
ゆっくりとお風呂に入ること。
ゆっくりと読書をすること。
ゆっくりとお茶を楽しむこと。
ゆっくりと料理をつくること。
ゆっくりと瞑想をすること。
ゆっくりとストレッチをすること。
ゆっくりと筋トレをすること。
ゆっくりと部屋で映画のDVDを観ること。
ゆっくりと語学の勉強に取り組むこと。
ゆっくりと楽器の演奏をして楽しむこと。
ゆっくりとネットサーフィンを楽しむこと。
ゆっくりとゲームを楽しむこと。等々・・・
普段は、忙しくて、なかなかすることのできない、「何かにじっくりと取り組み、ゆっくりと味わう」ということを、この際、実行してみられてはいかがでしょうか?
何かに没頭し、じっくりと味わっているうちに、ふと、気がつくと、身に降りかかった逆境を、見事に逆手に取っている自分自身を発見するかもしれません。
さて、あなたは、神様からもらった自由時間に、何をして楽しみたいですか?