愛という名のもとで。
あなたの恋愛に、愛は存在しているでしょうか?
「そんなの存在しているに決まっているでしょう!」と怒る前に、この、一見、当たり前に見えることを、まずは冷静に確認して頂きたいのです。
そもそも愛とは何なのでしょう。
哲学的な難しい定義は置いておくとして、日常的な言葉でざっくり言えば、愛というのは、愛する対象を何よりも大切にするということではないでしょうか。
恋愛という局面において、愛とは何かということを端的に言うとすれば、愛とは、「自分よりも、相手のことの方が大切になる気持ち」のことではないかと思うのです。
あなたは、愛する相手と自分自身を比べてみて、どちらが大切ですか?
もちろん、愛する相手が大切だからといって、自分自身がどうでもいいというわけではありませんね。
私が申し上げているのは、そのことについてではありません。
私が申し上げているのは、あなたの相手を愛する気持ちに焦点を当てて、あなたの愛の中に、自分の欲求よりも相手の欲求を尊重する気持ちが、どの程度存在するかということを、ご自身で、ご自身の気持ちを見つめ直すことによって、確認して頂きたい、ということなのです。
愛とは、独占欲の別名ではありません。
愛とは、何よりも大切なはずの自分自身よりも、相手のことの方が大切になってしまうという「この世の奇跡」です。
人を好きになると、いろいろなことが起こりますね。
そんな時、愛する人に対して、自分自身の欲求を明け渡せるかどうか、胸に手を当てて、どうか自己確認をしてみて下さい。
単なるエゴイズムの行使を、奇跡の愛と取り違えることのないように、です。
私も、ときどき、自己確認しています。
「愛という名のもとで、実際に自分が相手にしていることというのは、いったい何?」と。
この自己確認を行うだけで、悩みや壁と見えたものが雲散霧消してしまうということも、しばしばあります。
是非、お試しを!