自分会議を開け!!
恋愛、その他の人間関係、仕事、趣味、様々な局面で、人は頭と心を悩ませます。
八方ふさがりになってしまい、何をどうしてよいものか、いくら考えても分からないという事態に陥ってしまうことも、よくあるのではないでしょうか。
今日は、そんな時に試してみてほしいひとつの方法をご紹介しましょう。
それは、「自分会議を開く」という方法です。
「自分会議」というのは何かというと、自分の心の中で、会議を開いたつもりになって、能う限り、多角的に考察を試みることです。
当たり前の話ですが、人間は、誰しも、自分自身です。
自分が自分自身であるということは、物事を、自分の見方で見ているということです。
もちろん、それはそれで、素晴らしいことでもあるのですが、自分が自分自身の見方でものを見ているということは、自分自身の見方というひとつの偏った見方でものを見ているという意味があるのです。
目の前に生じている問題が、自分自身の考え方のツボに上手くハマってくれる事案であればよいのですが、なかなかそう都合よく行くことばかりではないでしょう。
必ず、自分の自前の考え方や発想では、すんなりと解決できない事態にぶち当たることがあるはずです。
そんな時に、心の中で、「自分会議」を開くのです。
自分会議に呼んでくるメンバーは、自分とは違うセンスや考え方を持っている人たちを呼んできます。
メンバーは、実際に存在する(した)人であってもなくても構いません。
ソクラテスでも坂口安吾でもバカボンパパでもよいのです(笑)
大切なのは、「この人なら、自分とは違う角度で、しかも本質に迫るアドバイスをくれそうだ」と思えるメンバーを、何人も呼んでくることです。
人数は、4人〜6人くらいが適当でしょうか。
しかし、人数には、あまりこだわることもありません。
これよりも、多少、増減しても構いません。
バラエティ豊かな素晴らしいメンバーが揃ったら、香りのよい珈琲か紅茶などをいただきながら、少し意識を集中モードにして、自分会議を始めます。(自分会議を開くために、お気に入りの喫茶店に出かけてみるのは、オススメです!)
人は、悩んでいる時ほど、肩や首や顔面の筋肉に、無意識に力が入りがちです。
しかし、悩みを上手く解くためには、若干のリラックスが必要です。
肩や首に力を入れ、鬼の形相よろしく顔をこわばらせてみても、一向に問題は解決しません。
それは、単なるエネルギーの無駄遣い、パワーロスです。
適度なBGM、よい香りの飲み物などを楽しみながら、フワッとリラックスした状態で、自分会議の中へ、自然に集中していくのです。
自分会議の中では、自分自身の意見ばかりゴリ押ししてはいけません。
自分自身の意見を言いたいだけ言うのは構いませんが、必ず、その意見をゼロにできるだけの反論をしなければなりません。
自分自身では、自分自身の意見をゼロにできるほどの反論ができないと感じたときが、自分会議に呼んできたメンバーにご登場頂くタイミングです。
自分自身とは、まったく違う角度からの反論を想像するのです。
「○○が、この場にいたら、このような反論をするはずだ」という意見を考えて、自分自身の意見に反駁を加えるのです。
そうした想像内ディベートを、様々な角度から、気の済むまで繰り返したら、自分会議は終了です。
自分の価値観からだけで問題の対処法を考えた時よりも、ずっと広く物事を考えられたはずです。
それで、多くの問題に対する解決策が、直感的に分かることもあるでしょう。
あるいは、直接的に、結論は導き出せなかったとしても、自分自身の中で、何が譲れることで、何が譲れないことなのかということなどは、ハッキリとしてくるはずです。
そこから、自分自身の次の一手を考えるのです。
あれこれと望むのは人情ですが、多くの場合、一歩一歩しか進めません。
地道な一歩一歩の歩みの果てに、大きな夢の実現がつながってくるのです。
そうだとすれば、大切なのは、「次の一手」です。
囲碁も将棋もチェスも、一手一手の積み重ねで、奥深いストーリーができ上がっていきます。
人生も同じです。
困ったときには、「自分会議」を開いて、考察を広げながら深めていきましょう。
そして、あなた自身の次の一手を、力強く打ち込むのです!
失敗を、過度に怖れることはありません。
どのみち、リスクをゼロにすることなど、どこの誰にもできないことなのです。
もし、失敗したら、その局面から、また新たに次の一手を考えればよいのです。
時折、「自分会議」を開きながら、広い視野で、深く物事を見る習慣をつけることは、あなたの運をよくするための有力なひとつの方法です。
早速、珈琲のよい香りのする喫茶店へ、自分会議をしに、一人で出かけてみませんか?
案外、お友達と喫茶店に行って、おしゃべりをして、家に帰ってくるよりも、ずっと面白く役に立つひとときが過ごせるかもしれませんよ。