心を開いて。
人間、生きていると、様々な悩みが生じます。
健康上の悩み、恋愛関係の悩み、家族関係の悩み、職場の人間関係の悩み、進学・進路の悩み、仕事上の悩み、結婚の悩み等々。
あなたは、悩みにぶち当たったとき、どうしますか?
まずは、自分で考えるでしょうか?本を読んで、自分で自分の悩みを解決するためのヒントにしようとするでしょうか?
それとも、心を開いて、何でも話せる親友や恋人、奥様やご主人に相談されますか?
「いや、私には、心を開いて相談できる人間などいない」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
家族や友人や恋人や奥様やご主人がいらっしゃっても、自分自身のシリアスな悩みとなると、何となく遠慮したり、恥ずかしかったり、悩みを話して引かれるのが怖かったりして、悩みを相談できないという方も、多くいらっしゃることでしょう。
他者に悩みを相談し、それを、自分自身で考え、決断していくときのヒントにすることは、悪いことではありません。
自分一人で考えていると、多かれ少なかれ、ものの見方が一面的になりがちですし、多面的に考えているつもりでも、自分では気付かなかったものを見る角度というものは、必ず存在するからです。
他者に相談するときには、簡単なコツがあります。
それは、心を開いて、自分の悩みを、なるべくありのままに話すということです。
な〜んだ当たり前のことじゃないかと思われるかもしれませんが、これが、とても大切な要点なのです。
悩み相談をしたいのに、自分の悩みを解決するためのヒントが欲しいから、人と話しているのに、自分の弱みを見せまいと、自分自身のありのままを語らない方が多くいらっしゃいます。
それでは、あなた自身が、損をしてしまいます。
せっかく、時間を使い、場合によっては、お金も使って、自分自身の悩みをよき方向に向けたいと望んでいるのに、パワフルなアドバイスを得にくくなってしまいます。
他者に悩みを相談するときは、プライドを捨てることが大切です。
プライドを捨てて心を開き、自分自身を、なるべくニュートラルに語るのです。
心を開くと言っても、いつでもどこでも馬鹿正直でいるべきだと言っているわけではありません。
あなたにとって必要な時が訪れたら、その時は、TPOに応じて、心を開いてみてはいかがですかと申し上げているのです。
たしかに、心を開いて、他者と関わることは、危険です。リスクがあります。
しかし、そうしたリスクを抱えながら、何らかのかたちで他者と関わっていくことなしには、他者とつながっていくことができません。
他者となるべくつながらないようにして生きていくことはできます。
現代の日本は、世の中が、非常に便利になっているので、朝起きてから寝るまでの間に、その気になれば、ほとんど他者と関わることなしに生きていくことができます。
そうした生き方が、必ずしも、悪いことだとは思いませんが、それでも、他者と関わることで生まれる物事や広がる世界の可能性や大きさを考えるとき、私は、ほとんど誰とも関わらないような生き方を一生続けていくのは、もったいないことではないかなと思っています。
「いつでも心を開いている人」というわけではなく、「必要とあらば、心を開ける人」になりましょう。
それは、自分の運をよくするための有力な方法のひとつです。
あなたの心に風穴を開け、時には、心の部屋の換気をしてみませんか?
爽やかですよ!