休むことも、立派な行動のひとつ。

休むことが苦手な人がいます。

休むと、時間を無駄にしているような気がするのです。



時間は、建設的なことに対して、合理的かつ有用に使わなければならないものであって、何もせずに遊んでいれば、それだけ遅れを取ってしまうという考え方です。



なるほど、その時点での成果だけを問題にすれば、その通りかもしれません。



１週間とか、1ヶ月とか、戦いの期間が、短ければ、こうした考え方で頑張るのも悪くはありませんが、それ以上の長さの期間で戦う場合には、問題です。



長い目で見てみれば、こうした戦い方は、体に大きな負担をかけてしまいます。やがては、健康上の理由から、目標を追いかけられなくなる時がやってくるでしょう。



それでは、いったい何のために、これまで必死に頑張ってきたのか、分からなくなります。



人間は、常に、何かを選択しながら生きています。



例えば、午後３時になったとします。おやつの時間だからとコーヒーを淹れることもできれば、手を止めずに、仕事をし続けることもできます。

一旦、席を立って、買い物に出かけることだってできるのです。



そうした、あらゆる選択肢の中で、つい見落としてしまうのが、「何もしない」とか「休む」とかといった類の選択肢です。



何かをするというようなアクティブな選択肢は、いくらでも思い浮かびますが、何もしないというパッシブな選択肢は、案外、盲点で、とっさには思い浮かばないこともあります。



ときどき、自分自身を、振り返ってみましょう。

あなたは、ちょっと頑張りすぎてはいませんか？



少しばかりの休憩が必要なのではありませんか？



休むことも、立派な行動のひとつです。



休むことは、必ずしも時間の無駄になるとは限りません。大局的に見れば、自分自身の心身の健康を積極的に保持することは、目的遂行を、よりよいコンディションで推し進めるためのパワフルな手法のひとつともなりうるのです。



行動の選択肢の中に、「休憩」の二文字を、忘れずに入れておきましょう。



コーヒーを飲む、レストランに出かける、ショッピングを楽しむ、温泉へ出かける、マッサージに行く、何でも構いません。



あなたがあなたの「癒やし手」です。

あなたがあなたのよき「癒やし手」になれたとき、あなたは大局的に見て、目標にグッと近づくことができるのです。



これは、あなたの運をよくするための有力なひとつの方法です。



マグロは、泳ぎ続けていないと、死んでしまうのだそうです。



働き続けていないと罪悪感にかられてしまうような「マグロ人間」には、決してならないで下さいね。